身近な人が流産・死産の悲しみの中にいたら…
心のサポートのページでも掲載しているのですが、私自身が知人から死産の報告を受けたとき、ショックでどのように接したら良いのかわからず、なるべく死産に触れないようにしてしまったことがあります。しかし、自分自身も死産を経験した今、赤ちゃんのことをたくさん話したい、聞いてもらいたいお母さんやお父さんもたくさんいることを知りました。
もちろん、赤ちゃんを亡くしたお母さんお父さんの感じ方や考え方は人それぞれで、夫婦間でも異なります。赤ちゃんの話をしたくない方もいますし、その人との関係性によっても話したい場合とそうでない場合もあります。
それではどんな風に声をかけたら良いのか…経験者の私でも悩むと思います。このような言葉を掛けたら良いとか、このように接したら良いという正解はありませんが、私が読んだ本や、天使ママパパのブログ、流産・死産などの記事に掲載されていた、嬉しかった言葉や辛かった言葉などをまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。
********************
~友人・同僚など身近な人からの言葉や接し方~
【 嬉しかった言葉・接し方 】
・身体はもう大丈夫?と聞いてくれた。(元気?と聞かれると、心は元気ではないので、身体を気遣ってくれる言葉のほうが嬉しかった。)
・かける言葉が見つからない。なんて言えばいいかわからない。(なんて声をかけたら良いのか悩んでくれた気遣いを感じた。)
・「またご飯でもいこうね」と普通に接してくれた。
・家に来た時にお花を持ってきてくれたり、お線香をあげてくれた。
・一周忌にお花を送ってくれた。(お花は人によってはお祝いを連想させるので失礼になるケースもありますが、赤ちゃんを想ってくれたのが純粋に嬉しかった。)
・プチギフトをくれた。(死産も出産だからと頑張った体を労ってくれた。)
・一緒に泣いてくれた。
・話をたくさん聞いてくれた。
・赤ちゃんの名前を聞いてくれて、ずっと名前で呼んでくれる。
・手紙をくれた。
【 辛かった言葉や接し方 】
・早く忘れた方が良いよ。
・いつまでもメソメソしてないで元気だして。
・上の子がいて良かったね。
・またすぐ妊娠できるよ。
・次は元気に産まれるといいね。
・まだ若いから大丈夫!頑張って乗り越えて。
・私だったら生きていけないくらい辛いよ。
・また生まれ変わってあなたのもとにくるよ。(あの子はあの子。次の子は次の子という考え方の人もいます。)
・人生に意味のないことはないよ。神様は乗り越えられない試練を与えないよ。
・よくあることみだいだね。
・もっと辛い経験をしている人はたくさんいるんだから。
・いつまでも泣いていると赤ちゃんが悲しむよ。
・赤ちゃんの運命だったんだよ。
・自分を責めないで。
・思ったより元気そうで良かった。(人前では元気なフリをせざるを得ない状況なのに)
・原因を詮索された。
・全く死産のことにふれない。なかったことのように振る舞われた。
・不妊治療で授かったから流産・死産したのだと偏見を持たれた。
・育児は大変だよーと話してきた。
・LINEで産まれた赤ちゃんの動画や写真をたくさん送ってくる。
・私も祖母が亡くなって辛かったよと、状況が違うのに共感しようとしてきた。
・楽しいことがあったという話や自慢話をわざわざしてきた。(元気づけようとしているのかもしれないが、流産・死産直後はテンションが全く違うことを察してほしい。)
~両親(赤ちゃんの祖父母)からの言葉や接し方~
上記に加えて、家族だからこその言葉や態度が赤ちゃんのお母さんお父さんを傷つける場合もあるので、声を掛ける時はご配慮をいただけると嬉しいです。
【 嬉しかったこと 】
・赤ちゃんを見てかわいいねと言ってくれた。
・赤ちゃんに手紙を書いて棺に入れてくれた。
・月命日にお花やお菓子をお供えしてくれた。
・亡くなった赤ちゃんも一人の孫として想ってくれる。
【 辛かったこと 】
・持病や生活習慣などを原因と疑い、詮索してきた。
・死産直後なのに、他の孫の話を笑顔でしてきた。
・葬儀や供養のことで意見が合わなかった。
・次の子が産まれたときに、初孫だと喜んだ。(亡くなった赤ちゃんが初孫なのに)
・赤ちゃんにとお金を包んでくれたが、御霊前の不祝儀袋だった。普通の封筒が良かった。
嬉しかったこととして記載している言葉でも、赤ちゃんのお母さんお父さんによっては傷つく言葉になるかもしれません。その逆もありますが、「大変だったね」「頑張ったね」などの言葉だったり、相手の体を気遣う言葉であれば、お母さんお父さんを傷つける可能性は低いのではないかと個人的には感じました。
励ますつもりで掛けてもらった言葉でも、流産・死産をした方々にとっては辛い言葉として受け取ってしまうことが多々あります。私自身もそうでしたが、相手はそういうつもりで言ったのではないだろうと頭では理解しようとしても、ずっと引きずってしまうことがありました。そんな自分にも嫌悪感を抱いてしまい、本当に辛い時間を過ごしました。
どんな言葉をかけたら良いのか正解はありませんが、多くの経験者からの声が参考になれば幸いです。
0コメント